9月9日(日) 大阪教区司祭で日本カトリック神学院養成者の明石(あけいし)健次神父様のご講演がありました。題して 「協働する教会~大阪教区の震災後の動き」。17年前の阪神淡路大震災の後、大阪教区が指針とした『新生の明日を求めて』をもとに、東日本大震災(3・11)をも経た私たちがつねに意識化しなくてはならないポイントを紹介。
①「谷間」に置かれた人々の心を生きる教会へ、②「交わり」の教会へ、③「共同責任」を担い、協働する教会へ、④聖霊の導きを識別しながらともに歩み教会へ…… 『新生の明日を求めて』が掲げる教会像を、神父様はさまざまな体験をもとに浮かび上がらせてくださいました。東京に住む私たちにとっても、阪神淡路大震災時の生々しい出来事は他人事に思えず、また神父様が担当されていた和歌山の過疎地域の教会の様子は、高齢化が進む教会にとって明日の予兆のように思えました。
実感のこもるお話を通して、依然として続く災害や事故の脅威、どこにでもある「谷間」に対して鋭敏になり、そこに生きる人たち、そしてお互いにとって隣人となる使命を教会は果たしていかなくてはならない……とのメッセージを心に刻んでくださいました。