7年目の被災地へ

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6月11日、”原町教会応援カフェ”が開催されたこの日、9時半のミサの中では、神学生のプレディカチオで、東日本大震災直後の被災地の様子が語られました。
当時公務員として働いていた彼は、庁舎にいるときにあの地震に襲われました。被害状況の確認で目にしたのは、1週間前の同じあの時間に会議をした施設が被災し、鉄骨のみが残っている、その姿でした。立ち尽くしてしばらく動くことのできない彼。自分はなぜ生きているのか、生きている意味について問いかけます。さらに、陸前高田市役所では市職員の3分の1に当たる100人以上が津波にのみこまれたという目を覆いたくなるような事実に直面し、命についても考えます。日々の震災対応の中で、「困っている人がいる、なんとかしなければならない。皆で頑張ろう。気が付いたら体が動いていた」という”心で動く”体験をし、また全国からの支援物資”皆様の心”に涙が出たと語ります。最後に「信仰は生きる希望」と結ばれたその言葉が、胸に響きました。

ミサ後には、7年目の被災地に向け、支援のための”応援カフェ”が開かれました。
戦後復興の時期にケルン教区の援助を受けた私たちは、その精神を受け継ぎ、支援を続けていきたいと思います。

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