スライドショー「ケルン教区とフリングス枢機卿」

diary20170528-1.png

関町教会は、今から60年前、ドイツ・ケルン教区の援助によって建てられました。
5月30日の献堂記念日を前に、そのケルン教区と献堂式にも来られた当時のケルン大司教ヨゼフ・フリングス枢機卿様について学ぶスライドショーが28日に開催されました。
先の大戦により東京同様空襲を受け、市街地の95%が破壊されたケルン。町の復興も、大聖堂の修復もまだ途上にあった1954年、当時の800小教区のクリスマス献金のすべてが世界の宣教のためにと捧げられ、東京へと届けられたのでした。

diary20170528-2.png

そしてそれを決断をされたフリングス枢機卿様は、ナチス政権下では”極悪非道のきわみ”とナチスを公然と批判してゲシュタポの監視下に置かれた方であったこと、さらに、教会の歴史の中での大きな転換点ともなった第2バチカン公会議では、議長枢機卿団の一人として役割を果たされたことなどが、当時の記録とともに紹介されました。
余っているから捧げるのではなく、自分のことは後回しにしてでも隣人のために心を尽くすという、60年前にケルンの方々が示された福音の精神。私たちにはそれを受け継ぐ義務がある。そう気づかされた学びのひとときでした。