復活第4主日には「善き牧者のたとえ」が語られ、第5主日には、「新しい掟」が語られます。この2つの話には共通点があります。それは、イエス様と私たちには生命的な絆があるということを教えてくれるということです。
ヨハネ福音書にはイエス様の「私は○○である」という自己表現が7つあります。
1. 6:35,51 「私は天から降った命のパンである」
2. 8:12,9:5 「私は世の光」
3. 10:7,9 「私は羊の門」
4. 10:11,14,27 「私はよい牧者、羊は私の声を知っている」⇒第4主日
5. 11:25 「私は復活であり、命である」
6. 14:6 「私は道、真理、命である」
7. 15:1,5「私はぶどうの木」
さて、「羊」について、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか? おとなしく従順なイメージがある反面、自分で身を守るすべのない弱いものというイメージもあります。群れでないと生きられず、また自分の力で水やえさとなる草をさがせないという愚かなイメージもあると言われています。しかし、その羊にただ一つ優れた点があるとすれば、それは「自分の牧者」は決して間違えないという聴き分ける力を持っていることです。
イエスはよい牧者として、特に次のことを強調しています。
1. 一頭、一頭の羊を知っている牧者です。知る=愛する
2. 迷った羊をあきらめずに捜し出す牧者です。
3. 羊のために命を捨てる牧者です。
4. まだ囲いに入っていない羊について配慮する牧者です。
「よい牧者は羊を知っており、羊も牧者を知っている」が大切なキーワードです。
知るとは:
親しく語り合えること
直感的にわかること
言うことに聞き従うこと
【祈り・わかちあいのヒント】
*イエス様の声だとわかるためにはイエス様の呼びかける声に親しまなければなりません。
あなたは1日1回、お祈りしていますか?