テレジア・プロジェクト

幼きイエズスの聖テレジア教会として……

 関町教会は1957年5月30日、幼きイエズスの聖テレジアを保護の聖人として献堂され、小教区として創立されました。2007年には献堂50周年を祝い、2008年には新しい信徒会館が完成しています。
 そのような新たな歩みの中で、2010年、幼きイエズスの聖テレジアと聖フランシスコ・ザビエルの聖遺物(聖遺骨)が献堂初期からこの教会に納められていたこと、その後、長く香部屋の戸棚にしまわれていたことが新たにわかりました。同年、10月、主任司祭稲川保明師のご尽力で、聖堂内の聖櫃の両脇に新しく保管箱が設置され、両聖人の聖遺物は大切に保管され、特別な機会は見学し祈ることができるよう配慮されています。
 それ以来、関町教会は「テレジアのように祈り、ザビエルのように伝えよう」を宣教司牧のモットーとして歩んでいます。その中で、聖テレジアに関するさまざまな企画や活動、行事が育ってきました。それらを「テレジア・プロジェクト」と総称しています。

現在進行形で生きて発展しているこのテレジア・プロジェクトの様子を、ホームページを通じてお伝えしてまいります。

 2015年5月  カトリック関町教会 教会委員会

教会報「こみち」での特集企画

 2013年の1月2日、ちょうど聖テレジア生誕140周年にあたる日には、「こみち別冊 聖テレジア特集号」を発行しました。テレジアの略伝、関町教会がテレジアに献堂された経緯、「こみち」バックナンバーからこれまでテレジアについて書かれた記事を幾つか集めて編集したものです。これは、関町教会を訪れてくださる方々への自己紹介書のようにプレゼントしています。
 さらに、2013年の復活祭を期して、同じく聖テレジアを保護聖人とする全国の教会(関町のほか26教会)に姉妹教会としての交流を呼びかけ、いくつかの教会との間で資料交換や「こみち」への寄稿など交流が始まっています。これまで東京教区内や近隣の教会との交流しかなかった関町教会にとり、聖人が取り結ぶ全国の教会の交わりの誕生は貴重な新しい経験となりつつあります。

オリジナル記念グッズの作製

 会報での企画と並んで、有志協力のもと、教会にあるテレジア像などをデザインしたクリアファイルを記念品として作製しました。
 その線上で、さらに記念用のオリジナル・グッズを作る「アトリエ・テレジア」というグループが誕生しました。これまで聖人にちなむ御絵や巡礼訪問者への記念品について、カトリック専門店に既製の品を注文していたものの、型やデザインが限られ、在庫数もこちらの必要と合わないことが多かったこともきっかけの一つでした。しかし、それよりも、自分たちの聖人への思いを手芸・工芸をたしなむ有志として、自らの感覚と発想で新たに表現していきたいという熱意の発露として、グループが立ち上がったのです。さまざまな行事の機会に、皆様に発表しています。

巡礼訪問の受け入れ

 こうした聖テレジア教会としての自覚を深めつつあるなか、他の教会から、関町教会を訪ねて聖遺物を前で祈りたいという巡礼訪問の希望が寄せられるようになりました。それは一度に80名ほどグループになることもあります。そこで、巡礼訪問者の皆様への応対とおもてなしに奉仕するために関町教会では「サロン・ド・テレジア」というグループが発足しました。
 主任司祭稲川師から聖人やこの教会に関しての詳しい解説のお話や特別な機会には聖遺物の見学もあります。またお迎え係「サロン・ド・テレジア」からさまざまなご案内やサービスもあります。
巡礼訪問については別途案内情報をご覧ください

♪「サンタ・テレジア」オリジナルCD

 幼きイエズスの聖テレジアに関して、「サンタ・テレジア」という歌があります。12番までの歌詞で、この聖人の生涯や霊性を簡潔に歌う親しみやすい歌です。関町教会の「教会歌」といえるこの歌を主任司祭の友人である音楽家ご夫妻「チェレステ楽団」の演奏によってCDとなっています。さまざまな機会に優しい歌詞と旋律が教会や信徒会館から聞こえています。

テレジア祭

 2014年秋、幼きイエズスの聖テレジアの祝日である10月1日を囲む期間には、初めて「テレジア祭」という名前で教会文化祭ともいえるさまざまな行事を行いました。例えば、聖テレジアについて学ぶ講演会、全国の女子カルメル会との交流イベントを含むテレジアカフェ、作品展(絵画、写真、アート、俳句・短歌など)、コンサート、チャリティバザーなどを、9月28日から10月26日まで行いました。この期間、ミサ参加者もいつもより多く、さまざまな方が教会に来られ、また発表作品を通じての相互交流も深まっていったようです。